警備員ブルース|人生の波止場から響くもの

警備員になろうかな、と思ったらまず読んでください。 実体験者が現場で出会った人間たちを、本音で語る警備員の実情。

警備員物語100

【警備員物語 62】警備員は「底辺」なのか?|人生を立て直すための、意外な穴場の仕事という現実

投稿日:2026年8月29日 更新日:

警備員は底辺なのか?

世の中には、警備員の仕事を軽く見る人がいます。
「底辺の仕事だ」と、したり顔で決めつける人もいる。

だが、いったい誰が決めたのだろう。
何をもって、人の仕事に上下をつけるのだろう。

少なくとも私は、警備員という仕事をそんなふうには思っていません。
たしかに楽な仕事ではない。立ちっぱなしの日もある。夏は暑く、冬は寒い。通行人から感謝される日もあれば、まるで風景の一部のように扱われる日もある。

それでもこの仕事には、人生を立て直すための現実的な力がある。
派手ではない。だが、確かに再起の土台になりうる。
今日はそのことを、少し整理して書いてみたいと思います。

➡ 警備員の仕事を探す|警備員ブルース版・現実的な求人案内

警備員という仕事を、世間は雑に見すぎている

警備員というと、「ただ立っているだけ」「棒を振っているだけ」という印象を持たれがちです。
けれど、実際の現場はそんなに単純ではありません。

通行人や車両の安全を見ながら、工事の流れにも気を配る。
周囲の作業員の動きも見て、危険を先回りして察知する。
現場ごとに空気は違い、相手に応じた声かけや判断も必要になる。

目立たないだけで、ちゃんと神経を使う仕事です。
そして何より、現場が止まらず回るための“縁の下”の役割を担っている。
地味だが、必要な仕事です。

にもかかわらず、肩書きだけで人を値踏みするような見方がまだある。
だが、人生がうまくいかなくなった時、本当に役に立つのは、
そういう世間の見栄ではなく、今日を生き延びるための現実的な仕事だったりします。

私にとって警備員の仕事は、転落後の「足場」だった

若い頃、私は広告代理店でマーケティングの仕事をしていました。
その後は独立し、フリーのプランナーやプロデューサーとして動いた時期もありました。
多少うまくいったこともある。
けれど、その流れのなかで店を持ち、失敗し、人生は大きく崩れました。

離婚、借金、痛手、迷い。
気づけば、自分は警備員になっていた。

最初は、正直いって敗北感がありました。
「自分はこんなところまで来てしまったのか」と思ったこともあります。
朝起きるたびに、「もう辞めたい」と思う日もあった。

それでも、気がつけば続いている。
それは根性があるからというより、警備員という仕事が、
崩れた人間にも立てる場所を残してくれていたからだと思うのです。

警備員の仕事が「人生の立て直し」に向いている理由

警備員の仕事には、再起を考える人間にとって見逃せない利点があります。

1. 未経験から入りやすい

学歴や華やかな職歴がなくても入りやすい。
年齢が高くても、ブランクがあっても、比較的門戸が広い。
これは、人生の途中でつまずいた人間にとって、かなり大きいことです。

世の中には、「やり直したい」と思っても、入口で落とされる仕事が山ほどあります。
その点、警備はまだ現実的です。
まず働きはじめることができる。この一点は大きい。

2. 収入の土台をつくりやすい

もちろん大金持ちにはなれません。
だが、日勤・夜勤・交通費・各種手当などを含めると、
生活の基盤をつくる仕事としては十分に機能する場合があります。

再起に必要なのは、夢物語ではなく、まずは毎月の現金収入です。
家賃を払い、食べ、少しずつ次の準備をする。
警備の仕事は、そのための土台になりやすい。

3. シフト調整がしやすい職場も多い

会社や現場にもよりますが、比較的シフトの融通がききやすいところもあります。
週何日働くかを調整しながら、副業や勉強、転職活動を並行しやすい。
これは、次を考えている人には大きな利点です。

今の仕事を続けながら、別の道を育てていく。
警備は、その“つなぎ”でありながら、ただのつなぎで終わらない可能性もあります。

4. 自分を立て直す「間」が生まれる

警備の現場では、忙しい瞬間と、少し間ができる瞬間があります。
その時間に、考える。
自分のこれまでを振り返る。
次にどうしたいかを考える。

常に情報に追われ、数字に追われる仕事では、自分を見失うことがあります。
その点、警備には妙な静けさがある。
その静けさの中で、自分を組み直していける人もいると思います。

➡ 警備員の仕事を探す|警備員ブルース版・現実的な求人案内

「辞めたい」と思いながら続ける日々にも、意味はある

警備員をやっていると、「もう辞めたい」と思う日は普通にあります。
暑い日、寒い日、現場の空気が悪い日、ぞんざいに扱われる日。
気持ちが折れそうになることもある。

でも、そこで終わりではない。
辞めたいと思いながらも続けている時間が、じつは次の人生の準備期間になっていることもある。

私自身、警備の仕事をしながらブログを書いています。
現場で感じたこと、自分の失敗、痛み、情けなさ、そしてそこから見えた小さな希望。
それらを言葉にして積み上げることが、今の自分にとっての脱出計画です。

「辞めるために、今は続ける」
この逆説は、案外ほんとうです。

警備員は「底辺」ではなく、再出発の現場かもしれない

警備員の仕事を一生の仕事にする人もいるでしょう。
あるいは、生活を立て直すまでの数年として働く人もいる。
どちらでもいいと思います。

大事なのは、その仕事が自分にとってどういう意味を持つかです。

人にどう見られるかではなく、
自分がそこから何を立て直せるか。
何を守れるか。
何を次につなげられるか。

もし今、仕事や生活に行き詰まり、
「もう自分にはろくな選択肢がない」と感じている人がいるなら、
警備員という仕事は、思っているよりずっと現実的な選択肢かもしれません。

見栄はいらない。
まずは立て直すこと。
そのための足場として、警備は決して悪くありません。

警備の仕事を探している人へ

警備員の仕事は、会社によってかなり差があります。
給与、シフトの柔軟さ、現場の種類、教育体制、働きやすさ。
同じ警備でも、中身はかなり違います。

だからこそ、これから警備の仕事を探すなら、
条件を見比べながら、自分に合う求人を選ぶことが大切です。
未経験歓迎、日払い対応、シニア歓迎、交通誘導中心など、
自分の状況に合った案件を見たほうがいい。

今の生活を立て直したい人。
すぐ働きたい人。
もう一度やり直すための足場がほしい人。

そういう人は、無理に一人で抱え込まず、まずは警備求人を見てみてください。
思っているより、自分に合う入口が見つかるかもしれません。

警備員の仕事全体や、未経験からの始め方、
求人の探し方をまとめたページはこちらです。

▼ ▼ ▼ ▼ ▼

➡ 警備員の仕事を探す|警備員ブルース版・現実的な求人案内

-警備員物語100
-

執筆者:

関連記事

【警備員物語 63】警備員になったら?将来が不安?現実と可能性、独り言。

「警備員になったら人生終わりだよ」 そんな言葉をよく聞いた。このブログでも何度も出てくるフレーズだ。 聞いた、それは、実はその頃の私の独り言だ。 「警備員になったら人生終わりだよ」 そして、私が今の警 …

【警備員物語79】64歳、マンション管理員の面接に落ちた。「管理人はサービス業なんですけど」

落ちた。 マンション管理員の面接に、落ちた。 64歳。 警備員歴、六年目。 そろそろ交通誘導の現場から抜けて、一つの場所で長く働ける仕事へ移りたいと思って応募した。 書類を作った。 面接の練習もした。 …

【警備員物語07】健康伝道師・ミス養生さん

工事現場には、不思議な人が集まる。 怒鳴る人。 仕切る人。 しゃべり続ける人。 そして、「健康を守ることが人生の使命だ」と本気で思っている人もいる。 私が「ミス養生」と呼んでいる女性警備員が、その人だ …

【警備員物語74】警備員が似合う芸能人BEST10――勝手に現場配属してみた

ちょいと深刻っぽかったので、箸休めのネタでもやりますか。 ここ数回の『警備員ブルース』は、店を潰した、家族を失った、警備員を辞めたら私は何者なんだ、警備員という仕事に誇りを持てるのか――と、だんだん話 …

【警備員物語16】飲みすぎるとトイレ、飲まないと熱中症――警備員最大のジレンマ

前回、『コンビニのトイレが警備員を救う』という記事を書いた。 書きながら気づいたことがある。 警備員にとってトイレは、単なるトイレではない。 命を守る場所なのである。 「トイレの話ばかりで何を書いてい …

再起プランナー。現在、現役警備員として働きながら、自らの再起を模索中!

元広告代理店勤め、フリーランスプランナーへ。店舗経営(DJバー)を経て、事業に失敗。

その後、地方ホテル支配人、配送、飲食、施設警備、交通誘導など、さまざまな現場仕事を経験する。

現在は交通誘導警備の現場に立ちながら、仕事の厳しさ、人間模様、収入、失敗談、そして現場で見つけた小さな希望を「警備員ブルース」に記録しています。

人生は、思いどおりにいかなくなってからも、続く。

失業した人、仕事に行くのがつらい人、60代からの働き方に迷っている人へ。成功者の上から目線では全くなく、現場で働く一人として、警備員という仕事の現実と、人生をもう一度立て直すためのヒントを届けます。

失敗しても、人生はそこで終わらない。
現場仕事を「人生の再起の入口」に変える、再起プランナーとして発信しています。

最新の投稿

カテゴリー

カテゴリー

<PR>


<PR>