警備員ブルース|人生の波止場から響くもの

警備員になろうかな、と思ったらまず読んでください。 実体験者が現場で出会った人間たちを、本音で語る警備員の実情。

警備員物語100

建築現場で見かけるベトナム人作業員|警備員が感じた素直さと働きぶり

投稿日:2026年3月28日 更新日:

工事現場で立っていると、いろんな人を見る。
職人さん、監督さん、ダンプの運転手、通行人、近所の人。
そして最近、ときどき見かけるのが、ベトナム人らしき若い作業員たちだ。

最初は、言葉があまり通じないのかな、と思っていた。
だが、実際に現場で見ていると、こちらの先入観のほうが間違っていたと気づかされる。
彼らは実によく働く。
声をかければ、ちゃんと返事をする。
指示を受ければ、素直に動く。
無駄口が少なく、動きがきびきびしている。
ああ、これは現場にとっては助かるだろうな、と警備の立場から見ていても感じる。

建築現場でよく見るベトナム人作業員

私が工事現場に入るようになってから、外国人の作業員は珍しくなくなった。
なかでも、昔から比較的よく見かけたのがベトナム人だ。

もちろん、国籍だけで人をひとくくりにはできない。
いい人もいれば、そうでもない人もいるだろう。
それでも現場で実際に接していると、ベトナム人の若者には共通した雰囲気がある気がする。
それは、まじめさと素直さだ。

朝、こちらが「おはようございます」と言うと、少したどたどしくても、きちんと返してくる。
荷物を運ぶときも、黙々とやる。
先輩職人に注意されても、ふてくされた顔をあまり見せない。
そういう姿を見ていると、なんだかこちらの気持ちまで少し整う。

よく働く姿が、昔の大工見習いのように見える

現場でベトナム人の若者を見ていると、ときどき昔の「大工見習い」のようだと思うことがある。
まだ一人前ではない。
でも、体を動かしながら仕事を覚えようとしている。
先輩の背中を見ながら、少しずつ現場の流れを身につけていく。
そんな雰囲気がある。

今の日本では、「移民問題」などと大きなくくりで語られることが多い。
ニュースを見れば、不安をあおるような話も出てくる。
たしかに、制度や治安や文化の違いなど、簡単ではない問題もあるのだろう。
しかし、現場に立って目の前の一人ひとりを見ていると、そういう大きな言葉だけでは片づけられないものがある。

少なくとも、私が見てきたベトナム人の若者たちは、妙に横柄でもなければ、怠け者でもない。
むしろ、日本人の若い者が忘れかけているような「見習いの感じ」を、どこか残しているように見える。
だから、こちらも変な警戒心を持たずにすむ。
なんとなく、心地よいのである。

警備員から見ても、現場がなごむ存在

警備員の仕事は、ただ立っているようでいて、実は現場全体の空気をよく見ている。
誰が急いでいるか。
誰が疲れているか。
誰が雑になっているか。
そういうものは、意外と伝わってくる。

その中で、ベトナム人の若者たちは、妙に現場をギスギスさせない。
もちろん忙しいときはみんな必死だ。
怒号が飛ぶこともある。
それでも、彼らのまじめな動きを見ていると、少しだけ場がやわらぐことがある。

たぶん、「働こう」として来ているからだろう。
生活のために、家族のために、異国の現場で汗をかいている。
そう思うと、こちらもいい加減な気持ちでは立っていられない。

外国人労働者の時代に、現場はもう変わっている

建築現場でも警備の現場でも、外国人労働者はもう特別な存在ではない。
これから先、日本の人手不足が進めば、こうした流れはさらに増えるだろう。

そのとき必要なのは、頭ごなしに拒絶することでも、逆にきれいごとで持ち上げることでもない。
現場でちゃんと働いている人を、現場の目で見ることだと思う。

ベトナム人だからどう、ではなく、
ちゃんと働く人は信用される。
結局、現場の世界はそこに尽きる。
国籍より、働きぶり。
言葉より、態度。
そして、まじめさは、案外よく伝わる。

建築現場で働きたい人へ|警備の仕事も現実的な選択肢

現場仕事には、独特のしんどさがある。
夏は暑く、冬は寒い。
人間関係も楽ではない。
だがその一方で、働いたぶんだけ手応えがある。
余計な理屈より、今日一日をきちんとやりきる世界でもある。

そして、もし今、
「すぐ働きたい」
「年齢や経歴に自信がない」
「まずは現場系の仕事で立て直したい」
と思っているなら、警備の仕事もかなり現実的な選択肢だ。

警備は、建築現場や道路工事の流れを支える仕事だ。
最初は不安でも、やってみると社会との接点ができる。
収入の立て直しにもつながる。
現場には、今回書いたように、さまざまな人がいる。
そのなかで働くうち、自分の感覚も少しずつ戻ってくる。

生活を立て直したい人、すぐ働ける仕事を探している人は、警備求人を一度見てみるといい。
未経験歓迎の案件も多く、年齢高めでも応募しやすい。
現場には現場のしんどさがある。
だが、立ち上がるための入口としては、まだ十分に可能性のある仕事だと思う。


-警備員物語100

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再起プランナー。現在、現役警備員として働きながら、自らの再起を模索中!

元広告代理店勤め、フリーランスプランナーへ。店舗経営(DJバー)を経て、事業に失敗。

その後、地方ホテル支配人、配送、飲食、施設警備、交通誘導など、さまざまな現場仕事を経験する。

現在は交通誘導警備の現場に立ちながら、仕事の厳しさ、人間模様、収入、失敗談、そして現場で見つけた小さな希望を「警備員ブルース」に記録しています。

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失業した人、仕事に行くのがつらい人、60代からの働き方に迷っている人へ。成功者の上から目線では全くなく、現場で働く一人として、警備員という仕事の現実と、人生をもう一度立て直すためのヒントを届けます。

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