
警備の会社に入って働くようになり数か月、毎日がなんとなく過ぎていくのだが、
当初の目標や、金額はどうだったのか!?
思い起こして、新たな自分の指標をさがしてみることにする。
警備員は一体いくら稼げるのか?見込める最高月収は?
これから警備員になろうとしている人なら、やっぱりここが気になるだろう。
日給はいくらなのか。
月収20万円なのか、30万円なのか。
夜勤をやればもっと稼げるのか。
資格を取れば給料は上がるのか。
そして――。
警備員で月収50万円なんて可能なのか。
今回は求人広告のモデル月収ではなく、私が実際に警備員として働いてきた経験と、現場で出会った「とにかく稼ぐ警備員」の話から考えてみたい。
先に結論を書く。
警備員は、働き方によって収入がかなり変わる。
そして、ものすごく働けばかなり稼ぐ人もいる。
実際、現場で「今月50万円いけそう」と話していた警備員に会ったことがある。
ただし――。
その働き方を聞いた時の私の感想は、
「いや、よくやるよ!自分には無理だ」
だった。
警備員の給料は「月給」より「日給」で考えると分かりやすい
交通誘導警備の場合、日給制で働いている人は多い。
たとえば一日、
日勤1万2,000円。
単純計算してみよう。
10日働けば、
1万2,000円×10日=12万円
20日なら、
1万2,000円×20日=24万円
25日なら、
1万2,000円×25日=30万円
非常に分かりやすい。
基本的には、
出れば出るほど稼げる。
逆に言えば、出なければ稼げない。
私自身、警備員になってしばらくすると、この当たり前のことをあまり厳密に考えなくなっていた。
最初のころは、
「今月何日出た」
「あと何日働けばいくらになる」
と結構考えていた。
ところが慣れてくると、
仕事へ行く。
帰る。
また翌日行く。
そんな繰り返しになる。
給料日に振り込まれた金額を見て、
「ああ、今月はこんなもんか」
となる。
これはいかん。
警備員は一日いくらで働いているのか。
ここをもっと意識した方がいい。
そもそも最初は「数か月だけ警備員」のつもりだった
長く警備員をやるつもりでは全くなかった。
当初は数か月くらいのつもりだった。
警備員として働いて生活費を稼ぐ。
その間に、合間を縫って自分が以前やっていたマーケティングや企画の仕事を作る。
そして、そちらで再び稼げるようにする。
誘導棒ではなく、ペンで稼ぐ男になる。(今どきは、PCかスマホか)
そんなことを考えていた。
ところが――。
あれよ、あれよという間に月日が過ぎた。
警備員の仕事にも慣れる。
現場にも慣れる。
知っている警備員も増える。
途中にはイベント警備なんかもあった。
これが案外面白かったりする。
そうすると、
「まあ、もう少しやるか」
となる。
そして気づけば何年も経っている。
警備員という仕事には、そういう怖さもある。
今日の日給が確実に入るから、明日の仕事を作ることを先延ばしにしてしまう。
これは自分自身への反省でもある。
交通誘導の日給はいくらになるのか
交通誘導警備の日給は、会社、地域、現場、勤務時間、資格の有無(あれば増える)などで変わる。
だから「警備員の日給は必ず○円」とは言えない。
ここでは、分かりやすく自分が見聞きしてきた感覚に近い日給、
日勤1万2,000円
を例にしよう。
(これよりちょい上も、下もあるが、まあ最近の平均として)
月20日なら24万円。
月22日なら26万4,000円。
月25日なら30万円。
こうして見ると、
「結構いけるじゃないか」
と思うかもしれない。
ただし注意したい。
警備員は会社や契約によって、毎月必ず同じ日数の仕事が保証されるとは限らない。
工事が止まる。
天候で中止になる。
現場そのものが少ない。
自分が休む。
そうすれば当然、その日の収入がなくなる場合もある。
だから、
日給1万2,000円=毎月必ず30万円
という意味ではない。
ここは求人を見るときにも確認した方がいい。
夜勤の警備員は日給が高くなる
そして警備員で稼ぎたい人が狙うのが、
夜勤だ。
夜間の交通誘導などでは、日勤より日給が高くなることが多い。
たとえば、
夜勤1万5,000円。
月に10回夜勤をやれば、
1万5,000円×10日=15万円
になる。
これを日勤と組み合わせる。
日勤20日なら24万円。
夜勤10日なら15万円。
合わせると、
月39万円。
ここまで来ると、警備員でも結構な金額になる。
ただし、日勤20回+夜勤10回。
普通の週5日勤務とは違う。
かなり働いている。
さらに日勤のあと夜勤へ行ったり、夜勤のあと別の勤務が入ったりすれば、身体への負担は大きくなる。
やってみて後悔する人もいるだろう。
もちろん、ヘッチャラのスーパーガードマンもいるだろうがね。
ともあれ金額だけを見て、
「自分も39万円稼ごう」
と簡単に考えない方がいい。
「警備員で月50万円」を目指していた男
私が現場で出会った警備員に、地方から出稼ぎに来ている男がいた。
彼は東京にずっといるつもりではなかった。
確か、
2~3か月。
そのくらいの予定だった。
目的は明快だった。
金を稼ぐ。
しかも目標額がすごかった。
月最低、
50万円。
それを聞いて私は、
「えっ!警備員で50万円?」
と思った。
だが彼は本気だった。
日勤をやる。夜勤もやる。とにかく出る
彼の働き方は単純だった。
仕事があれば出る。
日勤をやる。
夜勤があれば夜勤もやる。
場合によっては連続して勤務する。
私の記憶では、かなり強烈な連勤もやっていた。
とにかく、
稼げる間に稼ぐ。
という考えだった。
地方から期間を決めて出てきている。
東京でのんびり暮らすためではない。
何か月か働いて金を作る。
だから私のように、
「今日は疲れたな」
「明日は休みたいな」
なんてことを言っている場合ではない。
仕事がある。
だったら出る。
その積み重ねだ。
警備員の月収50万円を計算してみる
仮に、
日勤=1万2,000円
夜勤=1万5,000円
として考えてみよう。
日勤28回なら、
1万2,000円×28回=33万6,000円
夜勤10回なら、
1万5,000円×10回=15万円
合わせると、
48万6,000円。
50万円まであと1万4,000円。
つまり、さらに勤務を一つ入れれば、50万円前後に届く計算になる。
もちろんこれは、
日勤28回+夜勤10回=合計38勤務
という猛烈な働き方だ。
一か月は30日前後しかない。
つまり同じ日に日勤と夜勤を組み合わせるような働き方が必要になる。
誰にでも勧められる働き方ではない。
だが彼は実際にそれを狙っていた。
ある日、現場で彼が言った。
「今月、50万円いけそう」
おお。
本当にやるのか。
私
私は感心した。
働き者だ。
早く終わる現場に当たると大きい
交通誘導警備には、ときどき不思議な現場がある。
予定では一日仕事。
ところが工事が早く終わる。
午前中で終了。
場合によっては、
1時間、2時間、3時間くらいで終わる。
そんなことがある。
警備会社や契約条件によっては、それでも一日分の日給が保証されるケースがある。
これは大きい。
たとえば朝から現場へ行く。
10時半に、
「今日終わりです」
となる。
それで一勤務分の日給が保証されれば、かなりありがたい。
そして稼ぐ警備員なら、
「ラッキー、帰って寝よう」
だけでは終わらない。
夜勤を入れられるなら、
もう一勤務狙う。
そういう発想になる。
このあたりで、私と月50万円男との差が出てくる。
私なら、
「やった!帰れる!」
である。
警備員は資格手当でも収入が変わる
警備員の給料を考えるなら、資格も無視できない。
交通誘導警備業務検定など、仕事に関係する資格を持っていると、会社や配置によって資格手当が付く場合がある。
資格者を配置しなければならない現場もある。
そのため会社側からすれば、資格を持つ警備員は使い道が増える。
手当の金額や支給条件は会社によって違うが、
長く警備員をやるつもりなら、
「一日の日給×勤務日数」だけではなく、資格で単価を上げる
という考え方もある。
ただ出勤日数を増やすだけでは、いずれ身体がきつくなる。
だったら一勤務あたりの金額を上げる。
これは特に年齢を重ねた警備員には大切だと思う。
警備員の月収は「どう働くか」で大きく変わる
ここまでを整理すると、警備員の月収はかなり幅がある。
たとえば日勤1万2,000円として、
月10勤務なら12万円。
月20勤務なら24万円。
月25勤務なら30万円。
そこへ夜勤を入れる。
資格手当が付く。
休日勤務などの条件が加わる。
そうすると収入は増えていく。
反対に、
仕事が少ない。
自分が休む。
現場が中止になる。
そうなれば収入は減る。
つまり警備員の給料を考えるとき、
「日給はいくら?」だけを見ても、本当の月収は分からない。
大事なのは、
「月に何勤務できるのか」
「夜勤はあるのか」
「仕事量は安定しているのか」
「資格手当はあるのか」
「早上がりでも日給保証されるのか」
このあたりだ。
警備員求人を見るときには、ここを確認した方がいい。
求人広告の「月収例」は中身を見る
たとえば求人に、
「月収30万円以上可能!」
と書いてあったとする。
大事なのは、
「可能なんだ。すげえ!」
で終わらないことだ。
何勤務で30万円なのか。
日勤だけなのか。
夜勤込みなのか。
残業込みなのか。
資格手当込みなのか。
その他の手当込みなのか。
毎月その勤務数が確保できるのか。
ここまで見た方がいい。
月収50万円だって同じだ。
計算上は可能でも、
どんな働き方をすれば50万円になるのか。
そこが問題なのだ。
私なら月50万円を狙うか?
狙わない。
というより、
ちょっと無理だ。
日勤28回。
夜勤10回。
そんな働き方をしたら、の場合は金を使う前に身体が壊れそうだ。
若い人ならともかく、私はもう64歳だ。
だから私の場合、
「勤務数を限界まで増やして月50万円」
という方向ではなく、
警備で必要な生活費を稼ぎながら、
別の収入源を作る。
そちらの方を考えたい。
これは警備員になった当初から考えていたことでもある。
問題は、
それを何年も先延ばしにしてしまったことだ。
今日の日給が入る。
だから今日も警備へ行く。
疲れて帰る。
別の仕事を作る時間がなくなる。
また翌朝、警備へ行く。
気づけば一年。
二年。
三年。
五年。
これが私の現実だった。

「いくら稼げるか」と「何のために稼ぐか」
月50万円を目指していた彼には目的があった。
地方から出てきた。
期間を決めた。
その間に稼ぐ。
だから猛烈に働けた。
これは見習うところがあると思う。
警備員は、
働いた日数と収入の関係が比較的分かりやすい仕事だ。
だからこそ、
何となく出勤するより、
「3か月でいくら貯める」
「半年で引っ越し資金を作る」
「資格取得費用を貯める」
「次の仕事を始めるまで生活を支える」
など、目的を決めて働く方がいい。
私自身、もっと早くそう考えるべきだった。
警備員はいくら稼げる?――私の答え
警備員でいくら稼げるのか。
答えは、
働き方次第でかなり変わる。
日勤を中心に普通に働く人。
夜勤中心の人。
日勤と夜勤を組み合わせる人。
資格を取って単価を上げる人。
短期間だけ猛烈に働く人。
それぞれ違う。
そして私が実際に会った男のように、
「月50万円」を本気で狙う警備員もいる。
やれば、届くケースはある。
だが、その数字だけを見ない方がいい。
38勤務近くやって50万円なのか。
20勤務程度で24万円なのか。
どちらが自分にとっていいのか。
これは年齢、体力、目的によって違う。
私なら今は、
月50万円のために身体を削るより、
警備で必要な金を確保しながら、
次の収入を作りたい。
しかし、あの男を思い出すと、ときどき思う。
稼ぐと決めた人間は強い。
日勤。
夜勤。
また日勤。
そして、
「今月50万円いけそう」
私には真似できない。
だが、あの働きっぷりだけは、
今でもちょっと格好よかったと思っている。
警備員。
稼ごうと思えば、
意外と奥が深い仕事なのである。
警備員で稼ぐなら、まず条件を比べてみる
同じ警備員でも、会社が違えば日給も違う。
夜勤の多さ、資格手当、日給保証、交通費、日払い・週払い、そして仕事そのものの量も違う。
だったら、今いる会社だけを基準に考える必要はない。
これから警備員を始めようと思っている人も、すでに警備員として働いている人も、
「自分なら、どのくらい稼げるのか」
一度、求人を見比べてみるといい。
未経験でも、60代でも、条件の合う仕事が見つかる可能性はある。
見るだけならタダだ。
話を聞いて、
「ここは違うな」
と思えばやめればいい。
逆に、
「今よりこっちの方がいいじゃねえか」
という会社が見つかるかもしれない。
警備員で稼ぐなら、勤務数を増やすだけではなく、一日いくらで自分の時間を売るのかも大事だ。
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