
よ~し!警備員をやってみよう!と決めたら、まずやること!
そう思って求人サイトを開く。
すると、出てくる、出てくる。魅力的な条件が!!!。
日給1万2,000円
日払いOK!
未経験歓迎!
シニア活躍中!
入社祝い金あり!
景気のいい言葉がズラリと並んでいる。
どこも同じように見える。
じゃあ、一番日給が高い会社にすればいいのか?
単純にそうとは言えない。
警備員を実際にやってみると分かる。
日給だけでは、本当の働きやすさ、割の良さは分からない。
実際に働く際の付帯条件が以下のようにある。
・交通費。
・現場までの距離。
・現場での仕事量。
・早く終わったときの日給保証。
・日払いの条件。
・夜勤はあるか、どうか。
・資格手当はあるのか、どうか。
そして、会社そのものの「性格」。
自身、いくつかの警備会社を経験し、不採用になった会社もある。
現在の会社では5年以上働いている。
その経験から今回は、
警備員求人のどこを見ればいいのか。
応募前にチェックしておきたいポイントを、できるだけ具体的に書いてみる。
1 警備員求人はどこで探す?まず求人サイトで比較する
最初は難しく考えなくていい。
警備員専門の求人サイト。
一般的な求人サイト。
求人検索サービス。
ハローワーク。
警備会社の公式採用ページ。
いろいろある。
俺なら最初から一社に絞らない。
まず複数の求人を見る。
これが重要だと思う。
5社、10社と見ていくと、
「この地域なら日給はこのくらいか」
「ここは夜勤が高いな」
「この会社は交通費が全額出る」
「ここはシニア採用に積極的だな」
と、だんだん相場が見えてくる。
一社だけ見て、
「日給1万2,000円!高い!」
と飛びつかない。
比べるから、条件の良し悪しが分かる。
比較サイトで探すならば、
私自身がお世話になった会社のこのサイトがお勧めです。(面倒見がいいです)
2 警備員の日給は「金額」だけを見ない
当然、まず目に入るのは日給だ。
たとえば、
A社 日給1万1,000円
B社 日給1万2,000円
C社 日給1万3,000円
これだけならC社が一番いい。
だが、ちょっと待った。
見るべきなのは、
「その日給に何が含まれているのか」
。
各種手当込みなのか。
資格者だけの金額なのか。
夜勤の日給なのか。
特定現場だけなのか。
固定残業代などが含まれていないか。
「最大○○円」
「○○円以上可能」
という表現なら、その条件も見る。
58話でも書いたが、
求人票の一番大きな数字だけを見ない。
これは大事だ。
3 交通費は必ず確認する――警備員は現場が変わる
交通費は警備員ではかなり重要だと考えられる。
警備員、特に交通誘導は、毎日同じ場所へ通勤するとは限らない。
今日は新宿。
明日は世田谷。
次は横浜。
そんなこともある。
遠い現場へ行けば、往復の交通費も大きくなる。
だから求人を見るときは、
「交通費全額支給」なのか。
上限があるのか。
一律支給なのか。
ここを確認する。
仮に日給が500円高くても、交通費の自己負担が大きければ意味がない。
(実際、40年以上前、
私が20歳の頃にはじめて警備員のアルバイトをした頃は、
日給は他のバイトよりも多かったが、交通費が上限1000円までと
上限がついていた。その頃は、割合それが普通だった。)
日給だけでなく、
その日、本当に手元にいくら残るのか。
そこまで考えておき、いざ面接で疑問が出たら、質問しておきたい。
4 現場までの距離――「通勤時間」も給料の一部だ
俺はこれをかなり重要視する。
現場まで片道30分。
これは楽だ。
片道1時間。
まあ、東京なら普通にある。
片道1時間半。
だんだんつらくなる。
往復3時間である。
そう、片道だけではなく往復の時間を勘定に入れておいた方がいい、。
8時間働いて、休憩があって、さらに往復3時間。
一日のかなりの部分を仕事に使うことになる。
仮に日給1万2,000円でも、
自宅を出てから帰宅するまで何時間かかるのか。
ここまで考えた方がいい。
特に60代以降なら、俺は日給500円、1,000円の差より、
近い現場を多く持っている会社
の方がいい場合もあると思う。
だから面接で聞いていい。
「現場は、どのあたりが多いですか?」
これは重要な質問だ。
実際、複数の工事現場、工事会社があるので、一概に現場の距離は言えるとは限らないが。
5 早く終わっても日給保証されるか
交通誘導警備には、
「早上がり」がある。
予定では夕方までだった。
ところが工事が順調に進む。
あるいは他の事情もいろいろあるが、
工事がはじまって間もないのに、現場監督から
「警備員さん、今日は終わりです」
と言われることがある。
時計を見る。
「えっ、まだ午前11時で終わり (^^)!」
こんなことが本当にある。
いや、私の経験の中では、機材の問題かわからないが、
はじまって30分ほどで終わったこともあった。
そして、そのとき重要になるのが、
日給保証だ。
会社や契約条件によって扱いは違う。
早く終わっても一日分の日給が出るのか。
勤務時間に応じて減額されるのか。
最低保証はいくらなのか。
これは収入に直接響く。
1~3時間程度で仕事が終わって、一日分の日給が保証されるなら非常にありがたい。
求人票で分からなければ、応募時に確認した方がいい。
「現場が早く終わった場合、日給はどうなりますか?」
遠慮するような質問ではない。
6 日払い・週払いは「いつ、いくら受け取れるか」を見る
警備員求人には、
「日払いOK!」
という求人が多い。
金がないときにはありがたい。
だが、ここにも確認ポイントがある。
働いたその日に現金でもらえるのか。
翌営業日なのか。
数日後の振り込みなのか。
一日分を全額受け取れるのか。
一部だけなのか。
手数料はかかるのか。
申請が必要なのか。
「日払い」と書いてあっても、会社によって仕組みは違う。
だから、
日払いという文字だけではなく、その条件を見る。
今すぐ金が必要な人なら特に重要だ。
私自身は、そこまでひっ迫したことはないが、
確か警備員仲間で、帰りがけ、働いた分を日ごとにもらいに営業所まで立ち寄っていた人がいた。
彼は確か、その頃本当に困って、警備会社の仕事をありがたがっていた。
(金遣いが荒いのが玉にキズ。)
(たしかよく人にも金借りてたのを仲間から聞いた。)
(私は貸さなかったが・・
7 警備員の仕事量――「週5日働ける」とは限らない
これは見落とされやすい。
日給1万3,000円でも、
月に10日しか仕事がなければ13万円だ。
日給1万1,000円でも、
毎月安定して22日働ければ24万2,000円になる。
つまり、
日給と同じくらい「仕事量」が重要なのだ。
特に交通誘導は工事の状況に左右される。
時期。
天候。
取引先。
会社が抱えている現場数。
いろいろな要因がある。
だから、お金に緊迫した状態私なら、面接で、
「週5日希望した場合、だいたい週5日入れますか?」
と聞く。
さらに、長期的になることも想定して、
「仕事が少ない時期はありますか?」
「主な取引先はどんな会社ですか?」
まで聞いてもいい。
稼ぎたいなら、
仕事をたくさん持っている警備会社を選ぶ。
これは基本だ。
(多くの会社が、年度末、年度初め、毎年3月~4月は若干仕事量が減る)
(ある程度想定しておいた方がいい)
(場所が安定している施設警備は、年間通して現場が安定している)
8 夜勤で稼ぎたいなら、夜勤の「数」を確認する
前回58話で書いたように、警備員は夜勤を組み合わせると収入を増やせる。
だが求人票に、
「夜勤あり」
と書いてあるだけでは分からない。
月に何回くらいあるのか。
希望すれば夜勤中心にできるのか。
日勤と夜勤を組み合わせられるのか。
夜勤現場を多く持っている会社なのか。
ここまで聞いた方がいい。
夜勤で稼ぐつもりで入社したのに、
「今月、夜勤ほとんどありません」
では計画が狂う。
逆に夜勤をやりたくない人なら、
日勤だけでも安定して働けるか
を確認する。
9 資格手当はいくら?資格取得支援も見る
長く警備員をやるなら、資格も考えたい。
代表的なのが交通誘導警備業務検定などだ。
資格を取ると、会社や配置によって資格手当が付くことがある。
そこで見るのが、
資格手当はいくらなのか。
さらに、
資格取得費用を会社が負担してくれるのか。
これも重要だ。
資格を持っていると、配置できる現場が増える場合がある。
会社にとっても使いやすい人材になる。
勤務日数を無理に増やすだけでなく、
一勤務あたりの価値を上げる。
特にシニア警備員には、この考え方もありだと思う。
10 60代なら「シニア歓迎」の中身を見る
俺は現在64歳。
だから同年代には、ここも言っておきたい。
求人に、
「60代活躍中!」
と書いてある。
だったら、
「俺でも大丈夫だ!」
と思う。
それ自体はいい。
だが、できればもう一歩確認する。
面接で、
「私くらいの年齢の方は何人くらい働いていますか?」
と聞いてみる。
本当に60代、70代がたくさんいる会社なら、
「いますよ。うちは多いですよ」
と普通に答えるはずだ。
俺自身、今の会社に入ったのは59歳。
現在64歳だ。
警備の世界では、50歳の警備員を見て、
「若いな」
と思うことさえある。
だから60代にもチャンスはある。
ただし会社によって雰囲気は違う。
自分の年代が実際に働いている会社を選ぶ。
これは安心材料になる。
求人サイトだけでは分からない。「会社の性格」がある
ここまで条件を書いてきた。
だが実際に働いてみると、求人票には書いていないものがある。
会社の性格だ。
細かい会社。
比較的自由な会社。
身だしなみに厳しい会社。
現場への配置が厳格な会社。
シニアが多い会社。
若手中心の会社。
電話対応が丁寧な会社。
管制との距離が近い会社。
本当にいろいろある。
俺が今の会社へ入ったとき、年上の先輩が言った。
「うちの会社は、ゆるいから」
確かに会社ごとに文化がある。
そして俺には、その会社が合ったから5年以上続いたのだと思う。
だから求人サイトは、
会社を決定する場所ではなく、候補を見つける場所
くらいに考えてもいい。
警備員の面接では、気になったことは、こちらから質問する
仕事を探していると、
「採用してもらう」
という意識になりやすい。
特に60代になるとそうだ。
だが、こちらも会社を選んでいる。
だから聞けばいい。
俺なら最低でも次のことは確認する。
日給はいくらですか?
交通費は全額出ますか?
早く終わった場合の日給保証はありますか?
現場は自宅からどのくらいの範囲が多いですか?
週に何日くらい入れますか?
日払い・週払いの条件は?
夜勤はどのくらいありますか?
資格手当は?
60代の警備員はどのくらいいますか?
これを聞いて嫌な顔をする会社なら、
それも一つの判断材料だ。
警備員求人で失敗しない10項目
最後にまとめておく。
警備員求人を見るときは、
① 日給
② 交通費
③ 現場までの距離
④ 早上がりの日給保証
⑤ 日払い・週払いの条件
⑥ 月に何日働けるか
⑦ 夜勤の有無と回数
⑧ 資格手当・資格取得支援
⑨ シニアの在籍状況
⑩ 会社の雰囲気・相性
俺なら、この10項目を見る。
特に重要なのは、
日給だけで決めないこと。
日給が500円高くても、毎日片道1時間半。
交通費に上限がある。
仕事が少ない。
早上がりすると給料が減る。
これでは、必ずしも「高い求人」とはいえない。
逆に日給が少し低くても、
家から近い。
交通費全額支給。
仕事が安定している。
早上がりでも一日分保証。
人間関係も悪くない。
こちらの方が、長く続ければ結果的にいいかもしれない。
「月収」と「自分の時間」の両方の尺度で選ぶ
若いころなら、
とにかく日給。
とにかく稼ぐ。
それでもいいと思う。
だが64歳の今の俺なら、少し違う。
いくら稼げるのか。
それと同時に、
その金を稼ぐために、自分の一日をどれだけ使うのか。
ここを見る。
片道90分かけて日給1万3,000円。
30分で行けて日給1万2,000円。
だったら俺なら、後者を選ぶこともある。
仕事は給料だけではない。
通勤時間も、
疲労も、
休みも、
全部ひっくるめて仕事だ。
警備員は会社によって条件がかなり違う。
だからこそ、
最初から一社に決めなくていい。
求人サイトを開く。
何社か見る。
比べる。
気になる会社があったら話を聞く。
条件が違ったら断る。
また探す。
警備会社は一社だけじゃない。
自分を会社に合わせるだけではなく、
自分に合う警備会社を探せばいい。
俺自身、警備会社に落とされたこともある。
それでも別の会社に入り、今では5年以上になる。
一社合わなかったからといって、
警備員そのものが合わないとは限らない。
日給を見る。
交通費を見る。
保証を見る。
距離を見る。
仕事量を見る。
そして最後に、
「ここなら俺でもやれそうだな」
と思えるか。
求人票を見るとき、
案外それが一番大事なのかもしれない。
