コロナに学ぶ「安定感」という最も危険なニーズ

新型コロナウィルスが蔓延し、非常事態宣言が発動されて、日本、いや、世界中の人々が動揺していますが、この期において自覚しなおすべきことがあります。

かつて、新型コロナウィルスに匹敵する感染に、ペストがありました。

ペストとは、ペスト菌の感染によって起きる感染症であり、別名「黒死病」と呼ばれました。そのの特徴は、感染者の皮膚が内出血によって紫黒色になることです。

致命率は非常に高く、抗菌薬による治療が行われなかった場合、60%から90%に達しました。

人獣共通感染症・動物由来感染症とい合われ、ネズミ、ノミなどによって伝播され、さらに野生の動物やペットからの直接感染、ヒトとヒトの間でも飛沫感染(ツバ、くしゃみ等)される場合もありました。

今現在で世界で猛威をふるい続ける新型コロナウィルスと似ている部分が多々あります。

ペストは、古来複数回の世界的大流行が記録されています。

14世紀に起きた大流行では、当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したと推計されています。

ヨーロッパでは、1348年から1420年にかけて断続的に流行し[。ヨーロッパで猛威をふるったペストは、放置すると肺炎などの合併症によりほぼ全員が死亡し、たとえ治療を試みたとしても、当時の未熟な医療技術では十分な効果は得られず、致命率は30%から60%に及んだといわれます。

イングランドやイタリアでは人口の8割が死亡し、全滅した街や村もあったといいます。

また、ペストによってもたらされた人口減は、それまでの社会構造の変化を強いられる大きな打撃を与えました。1

9世紀末にアレクサンドル・イェルサンや北里柴三郎によって原因菌が突き止められ、有効な感染防止対策がなされ流行は減りましたが、近年でもペストの感染は続いており、2004-2015年で世界で56,734名が感染し、死亡者数は4,651名であるといいます。

Wikipediaより

人間には様々なニーズ(求めているもの)がありますが、「安定感」は最も重視されるニーズです。

「安定感」がポジティブに働いた場合は、自分の中に自信や一貫性、コントロールを生み出し、安定や快適といった感情へつながらいます。

しかし、一方「安定感」がネガティブに働いた場合は、成長することを嫌がったり、人の意見を無視するなどして、過剰な自信や退屈といった感情につながったりします。

無論、当然ですが、一定以上の「安心感」は人間にとっての必須条件ではあります。

世界№1コーチであるアンソニー・ロビンズの史上最年少トレーナーのピーター・セージによると、人間の行動を起こす真の同期は「人間の6つの欲求」あるといいます。

その6つの欲求とは、

1.安定感添——安定したいというニーズ
2.不安定感——変化が欲しいというニーズ
3.重要感——–価値ある存在でありたい、自分は特別でありたいというニーズ
4.愛とつながり—愛されたい、誰かとつながりを持ちたいというニーズ
5.成長———-成長したいというニーズ
6.貢献———-何かに貢献したいというイーズ

その中で最も重視されるんおが「安定感」というニーズなのです。

多くの人は、何かを決めるとき「安定感」を基準にしている

今、あなたがいる場所について考えてみてください。部屋の中でしょうか?

もしもあなたが部屋の中にいるとしたら、いつ天井が落ちてくるかわからない状態だったとしたら、どうしますか?

あるいは、その部屋にコロナウィルス感染者がいる、と分かったならば、

すぐに部屋から逃げ出してくなるはずです。

あるいは、今からしばらく酸素を吸えるかどうかわからない、としたらどうでしょうか?

あなたは慌てて酸素のある場所に移動するでしょう。

「安定感を求める無意識のニーズ」が、そうした行動を起こさせているのです。

安定感は人間にとって必須な基本的欲求であり、多くの人にとって、自分の中のニーズの中でもっとも重視されていることなのです。

しかし、現代社会においては、この安定感のニーズが多分に求められすぎています。それは「安定感」を求めすぎて、人々の人生の質にマイナスの影響を与えるほど、過剰になっているのです。

現実は、自然界にも、人生にも「確実なこと」など一切ない

よく考えてみてください。

実際のところ「安定」という状態は、存在するのでしょうか?

今一度「大自然」に目を向けてみてください。

大地震は必ずまたどこかに、いつかやってくることは絶対に確率しとしてあるのです。

かつて大流行したペストは、今現在でも小規模になりながらも致死傷の可能性のある流行病であるのは間違いありません。

それと同時に、私たちは、今現在生きている状態が安泰であると思い込みたいとは思いながらも、必ず変化が起きるという前提の元にあるべきなのです。

まとめ

ペスト、コロナ、リーマンショック、東日本大震災、自然の災害と同じように、ビジネスや、仕事、会社勤めにおいても、必ず否応もなく災害のような変化が現れることを予期しながら、動いていくのがいいでしょう。

常に、変化がある前提で自らに進化する作業を課してゆくのです。

進化を前提ととした仕事、ビジネス、学習を常に意識しておけば、変化が起きたときは、あなたの活躍の場面が現れる可能性は大きくなります。

ただし、ともあれ今は、コロナに感染しないように、気を付けましょう。

そして、今までやっていなかった、リモートワークに挑戦してみるのです。

いち早くそれをはじめたら、アフターコロナ(コロナ終息後)には、あなたのスキルは、時代をリードするものに進化しているでしょう。


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