警備員ブルース|人生の波止場から響くもの

警備員になろうかな、と思ったらまず読んでください。 実体験者が現場で出会った人間たちを、本音で語る警備員の実情。

警備員物語100

【警備員物語82】生きる。雨で現場が中止になった朝、64歳の私はこれからを考える

投稿日:

朝から雨だった。

警備の現場は中止になった。

休みである。

仕事へ行かなくていい。

制服を着なくていい。ヘルメットも誘導棒もいらない。早い電車に乗る必要もない。

ありがたい。

ところが、私は布団に寝ころんだまま、なかなか起き上がれなかった。

疲れているのだろう。

身体だけではない。

このところ、ずっと考えている。

警備を辞めたい。

次の仕事をどうする。

マンション管理員の面接には落ちた。

自営はどうだ。

昔やった便利屋を、もう一度やれるだろうか。

ブログはどうする。

金は。

65歳からどうする。

そして、もっと大きなことまで考え始める。

私は、これからどう生きるのだろう。

64歳。

もうすぐ65歳。

同じ時代を生きてきた友人が亡くなる年齢になった。

「いつか」が、いつまでもあるわけではない。

それでも私は、

生きる。

今日は仕事がない。

だから今日は、道路ではなく、

これから自分が生きる道を考えてみようと思う。

そして中盤の見出しにも「生きる」を入れます。

警備員を辞めたい。それでも生活のために生きる

ここでは78話とつなげます。

辞めたい。
それでも制服を着る。

格好いい理由ではない。

生きるためだ。

家賃を払う。
飯を食う。
電気をつける。

生きるというのは、思想より先に生活なのである。

次の転職部分も、

64歳、次の仕事を探すことも「生きる」ことだった

マンション管理員に落ちた話から、

不採用になると、自分そのものを否定されたような気分になる。

しかし、違う。

一つの会社から採用されなかっただけだ。

生きる場所までなくなったわけではない。

次を探す。これも、生きることである。

便利屋のくだりでは、

家賃が払えなかったあの日、私は「生きるための仕事」を自分で作った

ここは92話のかなり重要な部分になります。

残金5000円。

便利屋のチラシを2000枚刷った。

500枚ほど配った。

電話が一本鳴った。

トイレ掃除だった。

あのころの私は、キャリアなんて考えていなかった。

自己実現でもない。

生きるためだった。

だから動いた。

そして家賃を作った。

今思えば、あれは私なりの「生きる」だったのだ。

そして、友人の死のところは、むしろ文章を抑えます。

同い年の友人が亡くなった。それでも私は生きている

同じ時代を歩いてきた人間が、いなくなる。

若いころとは違う。

新聞やニュースの向こう側の「死」ではない。

自分と同じ学校へ行った。

同じ町を歩いた。

話した。

酒を飲んだ。

笑った。

そういう人間が、一人ずついなくなる。

すると嫌でも考える。

自分にも終わりがある。

これは暗い話ではない。

事実である。

だから、

「そのうち」

という言葉を、以前ほど簡単には使えなくなった。

そのうち書こう。

そのうち仕事を変えよう。

そのうち会おう。

そのうち何か始めよう。

その「そのうち」は、本当に来るのか。

分からない。

私はまだ生きている。

だったら、

生きている側には、生きている側の仕事がある。

今日を使うことだ。

そして終盤を、かなり強く変えたいです。

65歳から、私はどう生きるのか

何者かにならなくてもいい。

大成功しなくてもいい。

昔の失敗を全部取り返さなくてもいい。

店を潰したことは消えない。

家族を失った時間も戻らない。

警備員になったことも消す必要はない。

全部持っていく。

失敗も。

後悔も。

警備服も。

便利屋のチラシも。

書いてきた『警備員ブルース』も。

それが私なのだから仕方がない。

そして、

その私で、生きる。

もう一度会社に雇われるのか。

小さな商売を始めるのか。

書くことを仕事に近づけるのか。

警備をしながら全部少しずつやるのか。

まだ分からない。

ただ、一つだけ分かっている。

私はもう、

「何者になれば成功なのか」

だけを考えるのではなく、

「残っている時間を、どう生きるか」

を考える年齢になった。

最後は、こう締めたいです。

生きる。今日はそれだけでいい

雨はまだ降っている。

今日は警備がない。

私は布団に寝ころんでいる。

明日はまた制服を着るかもしれない。

誘導棒を持って、

「どうぞ」

と誰かを通す。

それでいい。

警備員を辞めたいと思いながら警備員をやっていてもいい。

転職に落ちてもいい。

便利屋をもう一度考えてもいい。

ブログを書いてもいい。

何もできず、一日寝てしまう日があってもいい。

ただ、

生きる。

友人が一人、先に行った。

私はまだ、こちらにいる。

ならば、こちらにいる時間を使おう。

大逆転はいらない。

失った人生を取り返す必要もない。

取り戻したいものがあるとすれば、

自分の人生を、自分で生きているという感覚だ。

雨で現場が中止になった。

道路に立つ必要がなくなった朝、

私は布団の中で、

自分がこれから進む方向を考えている。

右か。

左か。

転職か。

自営か。

書くのか。

まだ分からない。

だったら今日は、無理に誘導しなくてもいい。

ただ一つ。

生きる方向だけは、間違えない。

64歳。

もうすぐ65歳。

警備員。

まだ途中だ。

生きる。

今日は、それでいい。

-警備員物語100

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再起プランナー。現在、現役警備員として働きながら、自らの再起を模索中!

元広告代理店勤め、フリーランスプランナーへ。店舗経営(DJバー)を経て、事業に失敗。

その後、地方ホテル支配人、配送、飲食、施設警備、交通誘導など、さまざまな現場仕事を経験する。

現在は交通誘導警備の現場に立ちながら、仕事の厳しさ、人間模様、収入、失敗談、そして現場で見つけた小さな希望を「警備員ブルース」に記録しています。

人生は、思いどおりにいかなくなってからも、続く。

失業した人、仕事に行くのがつらい人、60代からの働き方に迷っている人へ。成功者の上から目線では全くなく、現場で働く一人として、警備員という仕事の現実と、人生をもう一度立て直すためのヒントを届けます。

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