昨今では減ってきてはいるものの、飲酒運転による事故が後を絶ちません。自分は関係ないや、と思っているあなたも、いざ、友人や仲間と一緒にいるときに、自らの意志ではなくても飲酒運転に巻き込まれ加害者になってしまうこともあります。するとあなたの人生は予想だにもしなかった暗闇に覆われてしまうこともあります。ここでは、いざという時に飲酒運転に巻き込まれない、ましてはあなた自身が気のゆるみから飲酒運転をしてしまうというような辞退をさけるために、飲酒運転とお酒の怖さをお伝えいたします。
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アルコールが体にもたらす影響を知っておこう
お酒はわたしたちの体にどんな影響をもたらすのかご存じでしょうか? お酒に含まれる「アルコール」が体に接種されると、脳に回って大脳皮質の情動を司る部分を高ぶらせます。更にアルコールの摂取量が増えると、知覚や運動能力を司る部分が抑制され、足元がふらつくなどの状態になります。酔いの程度は、つまりは脳内のアルコールの濃度によって決まるのです。
アルコールは接種してからすぐに作用するのではなく、1~2時間後に血中濃度がピークに達します。飲んでいる時は自覚がなくても時間がたつほど良いの程度が進むので気を付けたほうがいいでしょう。
排せつや運動でアルコールを分解しおうとする人もいますが、それは大きな誤解です。アルコールの多くは肝臓で分解されるからです。汗や尿では排出できないのです。体内からアルコールが抜けるまで、体重60キロの男性でビール1杯につき約4時間ほどかかります。さらに睡眠中は肝臓の動きが提示かするので、体内のアルコール処理は更に遅くなってしまうのです。
アルコール濃度が一定に達して現れる症状は、お酒に強い人も弱い人も関係ありません。両者にアルコールを接種させ、刺激に対する反応時間を確定した実験では、どちらの人も同じ程度にアルコール濃度が高くなるほど刺激に対する反応時間が遅くなることが実証されています。
飲酒運転の罰則は、無差別殺人に匹敵するほど、重い!
飲酒運転で人を死傷させた場合は、「危険運転致死傷罪」が適用され最長20年の懲役が科されることもあるのです。事故を起こさない場合でも、道路交通法には「酒気帯び運転等の禁止」という項目があります。
いずれにせよ、飲酒運転は、無差別に人を死に至らしめる危険な行為であることを、強く認識することが必要不可欠なのです。
お酒をすすめる人も、一緒に乗る人も、飲酒運転の共犯者に!
飲酒運転を進めたり、普通に飲酒運転の車に同乗すること自体が、同じ飲酒運転の罪となることを強く認識しなくてはなりません。2007年9月19日に施工された改正された道路交通法では、飲酒運転を行うと知っていながら車両を貸したり、酒類を提供したりしたら、飲酒運転の共犯として罰則が科せらるようになりました。同じく、ドライバーの飲酒を知りながら、乗せてほしいと要求しても、罰則が科せられるようになりました。
飲酒運転の厳しい罰則を知っておこう!
●酒酔い運転は、即運転免許の取り消しとなる。
+更に5年以下の懲役、または100万年以下の罰金が科される。
●酒気帯び運転(0.25㎎以上)は、即免許取り消しとなる。
+3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
●酒気帯び運転(0.15㎎~0.25㎎)は、免許停止となる。
+3年以下の懲役、または50万円以下の罰金
さらに!
●自転車の酒酔い運転は、
5年以下の懲役、または100万円以下の罰金!
※同乗者も共犯として、ドライバーと同様に罪を受ける場合がある。
ハンドルキーパールールを採用して、飲酒運転を根絶しよう!
「ハンドルキーパー」とは、自動車で仲間と飲食店などに行く場合、お酒を飲まないで仲間を自宅まで送り届ける運転手のことです。飲み会や宴会では、「ハンドルキーパー」を決めて、安心してお酒を楽しみ、安心して皆が帰宅できるようにすることが、飲酒運転を根絶させる第一歩ですね!
大切なのは、ドライバーは、酒を飲んだら運転しない、運転するなら酒は飲まないこと。そして、周囲の人は、お酒を飲んだ人に絶対運転させない。このための仕組みが「ハンドルキーパー」というやり方です。
まとめ
「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」古典的なスローガンですが、これが基本ですね。ともあれ、飲酒運転は、事故が起きたときに、被害者も、加害者も、両方、大きなダメージを受けることを念頭に置くことが大事です。ハンドルキーパーという立ち回りも、お酒が好きな人が指定されると、一人だけ宴会の中でつまらないなぁ、ということもあるとは思います。しかし、今ではノンアルコールビールも相当おいしい商品がたくさん販売されています。時にはそんな代替品の味覚を味わうのも一つの楽しみとして考えてみてはいかがでしょうか?
え、でも、やっぱり酔うのがいい!?
帰ってから自宅でじっくりやるのも、粋、ではないですかな?