警備員ブルース|人生の波止場から響くもの

警備員になろうと思ったら、まず読んでください。 現場で出会った人間たち。実体験者が本音で語る警備員のリアル。

警備員物語100

【警備員物語55】金がない。仕事もない。それなら警備員をアルバイトでやってみろ――人生の「つなぎ」としての警備だぜ

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このブログでは、警備員の仕事について散々書いてきた。

暑い。

寒い。

立ちっぱなし。

トイレに行けない。

仕事がない日もある。

変な警備員もいる。

俺自身、

「警備員を辞める」

とまで書いている。

そんな俺が言うのもなんだが――。

今日は逆のことを書く。

アルバイトとして考えるなら、警備員はかなりおすすめだ。

特に、

金がない。

仕事がない。

次に何をやるか決まっていない。

人生をいったん仕切り直したい。

そんな人には、一度考えてみてもいい仕事だと思っている。

なぜなら俺自身、若いころ警備員に助けられたことがあるからだ。

若いころ、俺もアルバイト警備員をやった

今の警備員生活とは別に、俺は若いころにも警備員をやったことがある。

あのころの俺にも、金がなかった。

人生がきれいに計画されていたわけでもない。

次の仕事へ一直線に進んでいたわけでもない。

とにかく金が必要だった。

そこで警備員をやった。

働く。

金を貯める。

そして俺は、その金を使って引っ越した。

環境を変えた。

人生を仕切り直した。

警備員が俺の夢だったわけではない。

警備員として出世しようと思っていたわけでもない。

次へ行くために警備員をやった。

今振り返ると、それでよかったと思う。

「とりあえず働く」ができる仕事

世の中には、仕事を始めるまでが大変な仕事がたくさんある。

履歴書。

職務経歴書。

書類選考。

一次面接。

二次面接。

適性検査。

そして、

「慎重に検討しました結果……」

なんてメールが来る。

こっちは慎重に検討している場合じゃない。

金がねえんだよ!

ということが人生にはある。

そんなとき、警備員という仕事は比較的入口が広い。

もちろん誰でも無条件に採用されるという意味ではない。

警備業には法律上の欠格事由もあるし、仕事を始める前には必要な教育も受けなければならない。

だが、人手を必要としている会社は多い。

未経験から募集している求人も多い。

学生。

フリーター。

仕事と仕事の間にいる人。

本業以外に収入が欲しい人。

年齢を重ねて次の仕事がなかなか決まらない人。

いろんな人間が入ってくる。

警備員の世界は、ある意味、

「とりあえず、ここから始める」

ができる場所なのだ。

金がないときに、日払いはありがたい

これは大きい。

警備会社によって違うが、日払いや週払いに対応している会社は珍しくない。

現場に出て働いた分を、比較的早く受け取れる。

財布の中に金がないとき、

「来月25日に振り込みます」

では遅いことがある。

今日働いた。

その金を早く受け取れる。

これは切羽詰まっている人間にはありがたい。

俺は「警備員」という仕事の価値の一つは、こういうところにもあると思っている。

応募するときには確認した方がいい。

最初には研修がある

警備員の場合、

「明日から現場へ行って」

とは基本的にならない。

まず法律で定められた新任教育を受ける。

警備業務の基本。

事故を防ぐための知識。

誘導方法。

関係する法律。

現場で必要になる基本動作。

そういうものを習う。

未経験者なら、原則として一定時間の教育を受けてから現場に出ることになる。

会社によっては研修期間中にも賃金が支払われ、食事代や交通費などについて独自の制度を設けているところもある。

ここは求人票をよく見た方がいい。

つまり、

「俺、警備なんかやったことないんだけど」

でも始められる仕組みになっている。

俺だって最初から誘導棒を振れたわけではない。

みんな最初は初心者だ。

短期間でも働きやすい

警備員には、長く続けている人もいる。

一方で、

数か月働く。

辞める。

別の仕事へ行く。

そして、また戻ってくる。

そんな人もいる。

いわゆる「出戻り」だ。

これも警備業界では、それほど珍しいことではない。

一度辞めたら二度と戻れない、という世界ではない。

もちろん会社との辞め方にもよる。

無断欠勤して飛んだとか、大きな問題を起こしたとかなら話は別だ。

でも普通に退職していれば、

「また警備やろうかな」

が比較的やりやすい。

これも、この仕事のいいところだと思う。

長続きしない人にも入口はある

仕事が続かない。

会社になじめない。

人間関係が苦手。

履歴書を見ると短い職歴ばかり。

そんなことで、

「俺はダメな人間なんじゃないか」

と思っている人もいるかもしれない。

でも警備会社へ行くと、いろんな人生の人間がいる。

元会社員。

職人。

営業マン。

自営業。

クリエイター。

飲食店。

仕事を転々としてきた人。

長いこと働いていなかった人。

定年後の人。

本当にいろいろだ。

俺自身だって、広告の仕事をやった。

店もやった。

宿泊業もやった。

そして今、警備員をやっている。

人生なんて一直線じゃない。

だから警備の世界では、

「前の会社を辞めちゃいまして」

くらいでは、それほど驚かれない。

人生の履歴書が多少ガタガタでも、立てる場所がある。

これは結構、大事なことだと思う。

「自分はダメだ」と思っている人へ

もし今、

仕事がない。

金もない。

何をやってもうまくいかない。

自分はダメなんじゃないか。

そう思っている人がいたら、一つだけ言いたい。

警備員をやってみたっていいじゃないか。

別に一生やると決めなくていい。

三か月でもいい。

半年でもいい。

一年でもいい。

働いて金を貯める。

生活を立て直す。

その間に次を考える。

資格を取る。

引っ越す。

就職活動をする。

何かを始めるための資金を作る。

それでいい。

俺は若いころ、そうやって警備員の仕事を利用した。

警備員になったことが人生の目的ではなかった。

警備員を足場にして、次へ行った。

それでいいのだ。

警備員は「人生の波止場」なのかもしれない

俺はこのブログのサブタイトルに、

「人生の波止場から響くもの」

という言葉を使っている。

最近、この「波止場」という言葉がますます警備員に合っているような気がしている。

船が入ってくる。

しばらく停まる。

荷物を積む。

壊れたところを直す。

燃料を入れる。

そして、また海へ出ていく。

警備員も、それでいいんじゃないか。

人生の途中でいったん停まる。

働く。

金を作る。

体勢を立て直す。

そして、

もう一度出ていく。

もちろん、そのまま警備員を続けてもいい。

この仕事が合っている人もいる。

資格を取って、隊長になって、警備の世界で長く働く人もいる。

それも立派な選択だ。

でも、

「ここからもう一度やり直したい」

という人間が、一時的に停泊する場所であってもいい。

ダメなあなたに、警備員がある

だから最後に、あえてこう書いておく。

自分はダメだと思っているあなた。

仕事が続かなかったあなた。

会社を辞めてしまったあなた。

金欠のあなた。

次に何をすればいいのか分からないあなた。

学生で、とにかく金が欲しいあなた。

人生をもう一度仕切り直したいあなた。

警備員という仕事がある。

格好いい仕事かどうかなんて、とりあえずどうでもいい。

まず働く。

一日終える。

金をもらう。

少し貯める。

そして次を考える。

人生は、そこからでも動く。

俺はそれを一度経験している。

そして60代になった今、また警備員をやっている。

なんとも皮肉な話だ。

でも、だからこそ言える。

警備員を人生の終着駅にする必要はない。

ここを出発駅にしたっていい。

金がない。

仕事がない。

自信もない。

だったら、とりあえず立ってみろ。

道路の端でも、

工事現場の入口でもいい。

そこから人生が動き出すことだってある。

少なくとも俺は、

一度そこから、人生を仕切り直した。

ダメなあなた。

いや――。

自分をダメだと思っているあなた。

まだ終わっちゃいない。

チャンスは、

案外、赤い誘導棒の向こう側にあるのかもしれない。

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広告系プランナー、フリープランナーを経て店舗経営に挑戦するも失敗。
その後、地方ホテル支配人、配送ドライバー、飲食、施設警備、交通誘導など、さまざまな現場仕事を経験。
現在は警備の現場に立ちながら、警備員や現場仕事を人生の再起の入口として発信しています。
成功談だけではなく、落ちた側・働く側のリアルを知る者として、
再起を応援する「再起プランナー」として発信中。

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