発信者プロフィール

遠回りの果てに、警備員ブルース

はじめまして。
本サイト「警備員ブルース」を運営している坂田です。

私はもともと、広告代理店でセールスプランナーとして働いていました。
とくにスーパーマーケットやドラッグストアなど、
店頭の集客や販売促進の企画を得意としてきました。
数々のセールスプロモーションや消費者キャンペーンに関わり、
有名メーカーの新商品をカテゴリーNo.1へ押し上げる仕事にも携わってきました。

また、複数の有名企業にまたがるフィールドマーケッターのチームを統括し、
現場の売場づくりや店頭シェアのマネジメントを通じて、
業界No.1商品の販促を支えてきた経験もあります。
当時は結果を出すことが仕事であり、自分なりの誇りも持っていました。

その後、独立してしばらくは、売り上げも実績も順調に積み上がっていきました。
ちょっと大きな仕事が成功し、その報酬も積みあがり
思いがけない大金(といっても大したことはないですが)を
得て、有頂天になり、夢に見ていた音楽系飲食店を立ち上げてしまいました。

自分の店を持ち、場をつくり、人が集まる空間をつくりたい。そんな長年の夢を実現したのです。
が、立ち上げることより、継続することの困難を考えていませんでした。
いくつものセールスプロモーション企画を考え、実現してきた自分勝手な自負があったのです。
相手のお客様のことを客観的に考えることと、自分のことは別。
他人のことはわかっても、自分のことはわからない。
店の経営は甘くありませんでした。
理想だけでは続かず、現実の売上や運営の厳しさに直面し、結果として飲食店経営は失敗しました。

店を始めて約5年、その間プランナーの仕事は一切しなくなりました。
店を閉めてから、プランナーに戻ろうにも5年のブランクは大きく、
かつての仕事先からの信頼も、仕事の知識も勘も全くなくなり、
思うように成果を出せなくなり、担当商品の売上もうまく伸ばせず、
仕事の依頼も次第に減っていきました。
ついには依頼がほとんど来なくなり、
プランナーとしての仕事を続けることが難しくなってしまいました。

それでも、生きていかなければなりません。
百貨店の裏の物流の仕事をしたり、夜中に地道な作業を請け負ったり、
いくつもの仕事を掛け持ちしながら、何とか生活をつないでいました。
かつて販促の最前線で働いていた自分が、肉体労働や雑務に追われる毎日を送ることになる。
その現実に戸惑いながらも、「まだ終わりたくない」という気持ちだけは、どこかに残っていました。

何とかもう一度立て直そうと、有り金をはたいてセミナーに通い、
新しい経営やマーケティングも学びました。
提案書を書き、昔の取引先や新しい会社にも営業をかけました。
けれど、現実はそう簡単ではありませんでした。
思うように仕事は戻らず、気づけば年月だけが過ぎていきました。

経営者の方からトイレ掃除のやり方を学び、便利屋の仕事もやりました。
さまざまな現場を転々としながら、自分に何ができるのか、
どこに活路があるのかを探し続けてきました。
そして最後に、たどりついたのが警備員の仕事でした。

警備の仕事は、外から見るほど単純ではありません。
立っているだけに見えて、実はずっと気を配り、現場を支え、人や車の安全を守る仕事です。
決して楽ではありませんが、年齢を重ねてからでも働ける道があり、
未経験から入れる間口の広さもあります。
さらに、人によっては生活を立て直すきっかけにもなりうる、
現実的な可能性を持った仕事でもあります。

この「警備員ブルース」では、そんな警備の仕事のリアルや現場の空気、
働く中で見えてきたことを書いています。
ちょっと大変だけれど、さまざまな可能性がある警備員の仕事を、
必要としている方に向けて、私はおすすめしています。

投稿日:2019年9月20日 更新日:

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