集中できず気が散る時は、皿洗いを思いきりしまくれ!やって、やって、やっちまえ!

私たちの集中力は、余計なことを考えず、目の前のことに専念している時に最もピークに達しています。この最高の精神状態に入るには、普段から気をそらさないようにメンタルトレーニングを行うことが重要です。

メンタルトレーニングにおいては、瞑想などが代表的な方法ですが、それでも、日常の様々な出来事や、気にかかることが引っかかって集中できない、という方が多いのです。そのためなかなかメンタルトレーニングの実践にたどり着けずに、じりじりとした毎日を過ごしている方も多いのです。

しかし、普段さりげなくやっていることを敢えてメンタルトレーニングにスイッチすることができます。それは、散歩や、運動等いろいろありますが、最も手軽でしかも平凡ながら、実に効果の高い方法があるのです。それが「皿洗い」なのです。

集中力を楽に鍛えるには、皿洗いがベスト!

皿洗いのコツは単純です。ともかく、何も考えずに皿や洗剤の感触を味わいつつ、ひたすら食器をキレイにしていく作業に専念するのがポイント。

汚れが落ちた皿を見るうちに、脳が一種の瞑想状態に入っていき、皿洗いが終わったあとえも集中力を保ちやすくなります。普段も皿洗いを積極的にやっておけば、集中力が確実に高まってゆきます。

何故ならば、皿、あるいは食器には、あなたの暮らしや、生き方が、表されているからです。

思い起こして下さい。レストランでもファストフードでもいい。汚れた食器や、包み紙で提供されたあなたが注文した「食べる」品物が、汚れた皿や包み紙で手渡された時、あなたはお金を払いますか?

意識を皿洗いに集中させることが肝心!

ある実験の結果、意識を集中して食器を洗った被験者では、インスピレーション(ひらめき)が湧く気持ちが25%高まり、神経質なイライラとした気持ちが27%減ったことがわかりました。一方で、意識を集中せずに食器を洗った被験者には、精神状態への影響は見られなかったそうです。つまり、ストレスレベルが下がるのは、集中して食器を洗ったときのみであるといえるでしょう。

食事の後の皿洗いはストレス解消などに役立つと、アメリカ・フロリダ州立大学の研究チームが研究結果を発表した。研究チームは、皿洗いに集中することは、瞑想のプレエクササイズとして効果があるとしている。

食器を洗う時はママレモンを思い出せ

研究チームは51名の学生を二つに分け、一つめのグループには「皿を洗う時に使う洗剤の香り、洗剤の泡の感触、茶碗や皿の形状など視覚、臭覚、手の感触を綴った230文字からなる文章」、二つめのグループには「皿を洗う時の基本的手順を綴った同じ長さの文章」を読ませた。読み終えてから、全員は18個の皿を洗う実験を行った。

すると、皿を洗う時に視覚、臭覚、手の感触に注意して行ったグループの緊張度は27%軽減され、精神統一ができ、より前向きになったと感じる度合いが25%増加した。一方、もう一つのグループには顕著な変化はみられなかったという。

研究チームは「各種の活動に専念することを通じて、集中力及びプラス思考を高めることができる」という研究論文を纏め、瞑想に関する科学的・学術的研究誌「マインドフルネス(Mindfulness)」に発表した。

食器洗いでストレスを軽減させるコツは「マインドフルネス」

今回は小規模な研究ではありましたが、もしもこの結果が誰にでも当てはまるとすれば、ストレス軽減のために食器洗いを集中して行う価値はありそうです。ただし、なんとなく洗うだけでは効果は望めず、「マインドフルネス」に努める、つまり食器を洗うときに食器洗いだけに意識を集中するのがポイントとなります。
研究者によると、インスピレーションの向上やイライラした気持ちの低減という結果が見られた被験者は、皿洗いをする間、次のようなものに注意を払っていたといえます。

・食器用洗剤の匂い
・手に触れる水の温度
・手に触れる食器の感触

まとめ

普段さりげなく皿洗いをしていると思いますが、確かに、お皿を洗って整理してゆくと、何か気分がすっきりする気がしませんか?

お皿は、私たちの食生活にも密接に関係する不思議なパートナーですね。食生活や、栄養、健康、そして食卓のコミュニケーションや、味覚等、私たちの生きる上での大切なこととたくさん関係しているわけですね。

逆に、汚れたお皿で出された料理は、いくら味覚的に美味くても食べる気にはなりませんね。そんな食のパートナーだからこそ、お皿を洗う、という行為は、集中力と密接に関係しているといえるでしょう。

 

 


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