ある大企業では、クレームをそのまま「クレーム」とは言わず、お客様の「ご意見」と言い換えています。
「クレーム」というとどうしても身構えたり、考えがネイティブな方へ流れたりします。
しかし「同じ事実を「ご意見」と言い換えるだけで「そこから学んでいこう」「参考にしよう」という前向きな意識に変化してゆきます。
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「同じ事実」をネガティブに取るか、ポジティブに受け取るか、たったそれだけで感情の面でも全く違ってきます。
「クレーム対応」となると逃げ腰になりますが、「ご意見をいただく」であれば、感謝して聞くことができます。この手法を「レトリック」(⇒巧みな表現をする技法)といいます。
ある人気ビジネスセミナー講師はこの「レトリックの力」を意識して使っています。彼はセミナーにおいて聴講生に足しいて「あなたの人生を映画にしたら、どんなドラマがはじまりますか」と問いかけます。「自分の人生はドラマ」とたとえることで、全く違った印象で聴講者は自分の人生をとらえることができるようになるからです。あたかも「映画館の中の自分」「劇場の中の自分」「テレビの主人公のような自分」が存在することを想定するのです。ですので、答えも「ドラマチック」=劇的かつ能動的な答えが出てきます。
仮にこれが「あなたの人生を一言でまとめるとなんと答えますか」と聞くと、非常に抽象的なので、「平凡」「普通」「苦しかった」とか非常に抽象的な言葉しかかえってきません。
「人生はドラマ」というある種ありきたなりないい方よりは、「あなたが人生のドラマの監督でありプロデューサーである」
と断定した上で人生を考えると、ほとんどの人が「ワクワク」します。その「ワクワクすること」がその人の本来持っている可能性を覚醒させるのです。
そして思い描いた「ストーリー」に自分自身が本来持っていた「ヴィジョン」を掛け合わせることにより、「新しい未来への情熱」や「行動」というエンジンを掛け合わせて、夢の実現に向かっていきます。
もしあなたが自分自身が今ぶち当たっている壁があるとしたら、レトリックの力を使ってみてください。その壁を別の何か、ある種ロマンチック、あるいはドラマチックな名前に置き換えてみてください。
まず「壁」だったら「人生のオーディション」。就職」だったら「船出」へ。「転職」を「変身」など。インターネットだったら文字を検索すれば無数の類語がでてきます。特に「類語辞典」を駆使してみてください。
さあ、くよくよしないで今すぐ、はじめるのです。
なんども、なんども、あなたが困っている、悩んでいることをインターネット、辞書をめくってもいい、ポジティブにいいかえてみてください。すると、あなたなだんだん元気になる。本当に元気になる。絶対に元気になる。
----というわけで、今のことページで、わたしはあなたの心を「マッサージ」しています。
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