警備員ブルース日誌

警備員は人間関係がきつい?相性の悪い隊員とどうやってやるか

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警備員の仕事というと、暑さ寒さ、立ちっぱなし、クレーム対応などがまず思い浮かぶ。
だが、実際にやってみると、意外にしんどいのが人間関係である。

特に交通誘導や建築現場の警備では、ひとりで立つように見えても、実際には隊員同士の連携が欠かせない。
片側交互通行、歩行者対応、工事車両の出入り、無線のやりとり。
ひとつの現場を回すのに、相手との呼吸が合うかどうかは、想像以上に大きい。

だから、相性のいい隊員と組めば現場はずいぶん楽になる。
逆に、相性の悪い隊員と当たると、それだけで一日が長くなる。
警備員の仕事は、肉体労働であると同時に、人間観察と人間処理の仕事でもあるのだ。

警備員の人間関係がきつい理由とは

警備員の人間関係がきつくなりやすい理由は、まず現場の緊張感にある。

道路は止まってくれない。
歩行者も自転車も車も、みな自分の都合で動く。
そのなかで事故を防ぎ、苦情を減らし、工事を安全に進める。
余裕がある仕事ではない。

そのため、ちょっとした言い方ひとつで空気が悪くなる。
「あっち見てよ」
「今、止めるところでしょ」
「無線ちゃんと聞いてた?」
こういう言葉が重なると、たちまち現場はぎくしゃくする。

しかも警備業界は、年齢も前職も性格もばらばらの人が集まりやすい。
職人気質の人もいれば、妙にプライドの高い人もいる。
おしゃべりな人、無口な人、やたら仕切りたがる人、何も言わない人。
この雑多さが、警備の現場の面白さでもあり、しんどさでもある。

相性の悪い隊員と組むと現場はどうなるか

相性の悪い隊員と組むと、まず連携が悪くなる。
これはかなりきつい。

たとえば片側交互通行。
こちらが車を止めているのに、向こうが勝手に流してしまう。
歩行者対応のタイミングが合わない。
無線の返答が遅い。
必要な情報を言わない。

こうなると、危ないだけでなく、住民や通行人から見ても頼りなく映る。
クレームも増える。
つまり、相性の悪さは単なる気分の問題ではなく、仕事の質そのものに影響するのである。

さらに困るのは、相手が露骨に不機嫌な場合だ。
朝から挨拶しない。
返事がぶっきらぼう。
何かあるたびに嫌味を言う。
こういう相手と一日中一緒だと、こちらの気力が削られる。

警備員の現場は、ただでさえ外仕事で消耗する。
そこに人間関係の重さが加わると、体より先に心がへたる。

警備員の現場でよくいる“合わないタイプ”

警備員の世界で、個人的に「しんどいな」と思うタイプはいくつかある。

ひとつは、なんでも上から言う先輩タイプ
経験はあるのだろうが、教えるというより威圧する。
現場が自分の王国みたいになっている人だ。

もうひとつは、自分では動かず、人のミスだけ指摘するタイプ
こういう人は、一緒にいて疲れる。
現場は助け合いなのに、採点官のように振る舞う。

さらに厄介なのが、無線や申し送りをちゃんとしないタイプ
これは相性というより、安全面で問題がある。
警備の仕事では、気が合うかどうか以前に、最低限の連携ができるかどうかが大事になる。

ただし、ここで大事なのは、相手もこちらを「合わない」と思っている可能性があることだ。
人間関係は片側だけの問題ではない。
そこを少し冷静に見るだけでも、感情が暴れにくくなる。

相性の悪い隊員とうまくやる方法

では、相性の悪い隊員とどうやってやるか。
結論から言えば、仲良くしようとしすぎないことである。

警備の現場は、友達を作る場所ではない。
まず必要なのは、仕事が回ることだ。
だから、相手と気が合わなくても、最低限の連携が取れればよし、と考える。

1. 挨拶だけは崩さない

相手が感じ悪くても、こちらは挨拶をする。
「おはようございます」
「お願いします」
「お疲れさまでした」
これだけは崩さない。

これは相手のためというより、自分のためだ。
自分まで荒れると、現場全体が悪くなる。

2. 必要なことは短く、はっきり伝える

相性の悪い相手には、長い説明や感情的な言い回しは逆効果だ。
「車両出ます」
「歩行者優先でお願いします」
「こちら流します」
このくらいでいい。

余計な雑談を無理に入れず、仕事言語でやりとりしたほうが、かえって事故が少ない。

3. 相手を変えようとしない

これが大事だ。
「なぜあの人はああなんだ」と考え始めると、こちらが消耗する。
人はそう簡単には変わらない。
だったら、変えるより、自分の受け方を変えるほうが早い。

4. 危ないことだけは曖昧にしない

ただし、安全にかかわることは別だ。
無線ミス、誘導ミス、危険な省略は、遠慮せず確認したほうがいい。
人間関係より事故防止が優先である。

警備員の人間関係は“距離感”が大事

警備員の人間関係でうまくいく人は、たいてい距離感がうまい。

べたべたしない。
だが冷たすぎもしない。
必要なときは声をかけ、余計なところでは踏み込まない。

この「ちょうどいい距離」が、警備ではかなり大事になる。
なにしろ現場は日替わりで、人も変わる。
昨日の味方が今日は別現場、今日は初対面の人と一日組む、など当たり前である。

だから、深くわかり合うことよりも、短時間で仕事上の信頼を作る技術のほうが役に立つ。
これは年齢を重ねた人のほうが、案外うまい。
余計な期待をしないからだ。

どうしても無理な隊員とはどうするか

それでも、どうしても無理な相手はいる。
いるものはいる。

その場合は、無理に我慢して心を壊す必要はない。
内勤や管制に、冷静に相談するのも手である。
ポイントは、感情で「嫌いです」と言うのではなく、仕事上どこが困るかを伝えることだ。

たとえば、
「無線の返答がなく連携が取りづらい」
「車両対応で危険を感じた」
「指示系統が混乱している」
こういう言い方なら、単なる愚痴ではなく業務の話になる。

警備会社によっては、隊員配置を多少考えてくれるところもある。
逆に、いつまでも現場の相性を無視する会社もある。
ここは会社選びにも関わってくる。

人間関係で辞めたくなる前に考えたいこと

警備員を辞めたくなる理由は、暑さ寒さより、人間関係のほうが大きいことがある。
「あの人とまた組むのか」
そう思っただけで、朝から気が重くなる。

だが、ひとつの現場、ひとりの隊員で、警備という仕事全部を判断しないほうがいい。
現場が変われば空気も変わる。
会社が変われば、隊員の質もかなり変わる。

つまり、今つらいのが警備という仕事そのものなのか、
たまたま今の組み合わせが悪いだけなのか、そこは分けて考えたほうがいい。

この見極めを間違えると、まだやれる仕事まで嫌いになってしまう。

自分に合う警備会社を選ぶことが大事

結局のところ、警備員の人間関係問題は、個人の我慢だけでは解決しない。
隊員の質、現場の雰囲気、管制の対応、配置のうまさ。
これらは会社によってかなり差がある。

だから、今の職場で人間関係がきついなら、
「自分がダメなんだ」と思い込む必要はない。
単に、会社や現場との相性が悪いだけかもしれない。

警備の仕事は、未経験でも入りやすい。
だが、どこに入っても同じではない。
人間関係で消耗しすぎる前に、もっと働きやすい職場を探すのは、立派な判断である。

もし今、
「警備員の人間関係がしんどい」
「今の隊員や現場がきつい」
「辞めたいが生活もある」
そう感じているなら、条件のいい警備求人を一度見比べてみてほしい。

同じ警備でも、会社が違えば、現場の回し方も、人の雰囲気も、かなり違う。
無理に限界まで我慢するより、少しでも自分に合う場所を選ぶほうが、長く働ける。

警備員ブルースは、そういう現場のリアルも含めて書いていきたい。
きつい仕事だからこそ、せめて人間関係ぐらいは、少しマシな場所を選びたいのである。

-警備員ブルース日誌

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