警備員ブルース日誌

警備員の仕事で街の記憶がよみがえる|「変わるもの」「変わらないもの」を見つめる仕事現場の面白さ

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警備員の仕事は、一見ただ立っているだけに見えるかもしれない。
だが、実際に現場に立っていると、目の前の街が一本の映画のように見えてくることがある。

昨日の現場は、ずっと前、学生の頃に友人が下宿していた場所の近くだった。
もちろん当時とは景色が違う。建物は建て替わり、道の表情も少し変わっている。
新しいマンションやチェーン店が増え、昔の空気はもう消えたようにも見える。
それでも、ふと目をやると、おっと!昔のままの木材屋が残っていたりする。

その瞬間、記憶の中の時間がいきなり巻き戻る。
酔っ払って夜中にそのあたりを歩いた記憶。友人とくだらない話をしながら通った道。映画館や喫茶店に立ち寄った記憶。若かった自分の気分まで、街角のどこかにまだ残っている気がする。

警備の仕事をしていると、そういうことがある。
現場は毎日違う。街も違う。通る人も違う。
だが、その「違い」の中に、自分の昔や、街の時間の流れが不意に顔を出す。
これが、警備の仕事の面白さのひとつだと私は思う。

警備員の仕事は街の変化を最前列で見る仕事

警備員は、街の変化をかなり近い距離で見る仕事だ。
工事現場に立てば、古い建物が解体され、新しい建物が立ち上がっていく過程を日々見ることになる。更地だった場所に骨組みができ、壁がつき、やがて人が暮らし始める。街は少しずつ姿を変えていく。

だが、その一方で、何十年も変わらずそこにある店や家もある。
看板は古びていても、商売は続いている。時代に置き去りにされたようでいて、むしろそこだけ時間の芯が強い。

変わるものと、変わらないもの。
その両方を一日にして目にするのが、警備員という仕事なのだ。

現場でよみがえる個人の記憶が、この仕事を少し豊かにする

警備の仕事は、きついことも多い。
暑い日、寒い日、雨の日。立ちっぱなしの日もあるし、通行人に気を使い、車に注意し、神経を張る時間も長い。決して楽な仕事ではない。

それでも、ときどき、街が自分に昔話をしてくるような瞬間がある。
「ああ、ここを昔歩いたな」
「このあたりにあの店があった」
「この坂道、夜中に酔って上った記憶がある」
そんなふうに、仕事の最中に自分の人生の断片がよみがえることがある。

それは、ただのノスタルジーではない。
自分もまた、この街の時間の一部だったのだと気づかされる感覚だ。
警備員という仕事は、街を守るだけでなく、街の記憶に立ち会う仕事でもあるのかもしれない。

映画評論のように街を見ると、警備の仕事は少し違って見える

街には、それぞれ演出がある。
朝の光、夕方の影、工事音、人の足音、商店の気配。
古い建物は脇役のようで、新しいビルは主役の顔をして立っている。だが本当に印象に残るのは、むしろ古い木材屋のような存在だったりする。

映画でもそうだ。
大きな事件や派手な場面より、何気ない路地や小さな店のたたずまいのほうが、あとになって心に残ることがある。
街も同じだ。
警備員として立っていると、その街の「背景美術」や「消えかけた記憶」がよく見える。

だから私は、警備の現場を退屈な時間だけとは思わない。
むしろ街を一本の映画のように眺める時間でもある。
人によっては、ただの工事現場の前だろう。
でも人によっては、そこが青春の続きだったり、昔の友人の影が残る場所だったりする。

警備員の仕事には、給料以外の面白さもある

仕事は、給料のためにするものだ。
それは間違いない。
だが、長く続けるには、それだけでは足りない。

警備員の仕事には、街を知る面白さがある。
土地ごとの空気の違いを知る面白さがある。
人の流れ、街の変化、季節の移り変わりを見る面白さがある。
そして、ときには自分の過去と再会する面白さもある。

昨日の現場は、そんなことを思い出させてくれた。
街は変わる。人も変わる。建物も変わる。
それでも、変わらないものが少し残っているから、人は安心するのかもしれない。
警備員という仕事は、その「変わるもの」と「変わらないもの」のあいだに立つ仕事でもある。

警備員として働くなら、自分に合う会社や現場を選ぶことが大事

こうした面白さを感じられるかどうかは、働く会社や現場にもかなり左右される。
無理な配置ばかりで余裕がない会社だと、街を見るどころではなくなる。
反対に、教育や配置がしっかりしていて、自分に合う現場に入れる会社なら、警備の仕事はもっと続けやすくなる。

これから警備の仕事を始めたい人も、今の会社に不満がある人も、求人を見るときは日給だけでなく、現場の種類、勤務エリア、教育体制、年齢層、交通費、シフトの柔軟さまで確認したほうがいい。
警備の仕事は会社選びでかなり変わる。

-警備員ブルース日誌

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