──18年前と同じ景色。でも、同じ人生では終わらせない。
昼休みの居眠りが教えてくれたこと
──18年前と同じ景色。でも、同じ人生では終わらせない。
建築現場の昼休み。
詰所の椅子に腰を下ろし、そのまま眠ってしまった。
目が覚めた瞬間、不思議な感覚に襲われた。
「この景色、前にも見たことがある。」
思い出したのは、店を閉めた後に働いていた物流の仕事だった。
あの頃も昼休みになると、社員食堂の椅子に座って眠っていた。
十八年ほど前のことだ。
あの時も先が見えなかった。
店を畳み、「これからどうやって生きていこう」と毎日考えていた。
そして今。
建築現場で警備員をしながら、昼休みに椅子で眠っている。
「結局、十八年間、何も変わらなかったのか。」
そんな思いが胸をよぎった。
人生は同じ景色を見せることがある
人生には、不思議なくらい同じ景色が現れることがある。
失業した時の不安。
仕事がうまくいかない焦り。
昼休みの疲れ切った身体。
「あの頃と同じじゃないか。」
そう思ってしまう瞬間がある。
でも、本当に何も変わっていないのだろうか。
違うのは「記録する自分」がいること
十八年前の私は、その日その日を生きるだけで精一杯だった。
疲れれば寝る。
働く。
また翌日も働く。
それだけだった。
しかし今は違う。
今日感じたことを文章にできる。
警備員として働きながら見た景色を、誰かの役に立つ形で残せる。
苦しかった経験も、失敗も、遠回りも、すべて記録として積み重ねられる。
それは、十八年前にはなかった大きな違いだ。
過去は変えられない。でも意味は変えられる
警備員という仕事をしていると、「人生終わった」「底辺だ」と感じる日もある。
私自身、そう思うことがある。
しかし、過去は変えられなくても、その経験の意味は変えられる。
失敗を教訓にする人もいれば、誰にも話さず終わる人もいる。
同じ出来事でも、その後の行動で価値はまったく違ってくる。
だから私は、警備員として働く毎日も書き残そうと思う。
今日の警備員ブルース
昼休みに眠ることは、恥ずかしいことではない。
一生懸命働いた身体が休息を求めている証拠だ。
もしあなたも、「昔と何も変わらない」と感じる日があったら、一つだけ試してほしい。
その日の出来事を、ほんの数行でもいいから書いてみることだ。
人は過去を変えられない。
しかし、過去を誰かの役に立つ物語へ変えることはできる。
私は、それが人生の再出発だと信じている。