警備員ブルース日誌

警備員と公園と子供たち

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警備員の休み時間には、公園がいい。

朝から現場に立って、車を見て、人を見て、誘導棒を振って、無線の声を聞いていると、休憩の時間くらいは少し空の広い場所に行きたくなる。

コンビニのイートインや狭い喫煙所も悪くはないが、やはり公園のベンチに腰を下ろすと、身体の奥のほうが少しゆるむ気がする。

ヘルメットを脱いで、上着の襟をゆるめて、缶コーヒーでも飲みながらぼんやりしていると、「ああ、まだ今日は半分残ってるな」と思いながらも、ひとまず呼吸が整う。

とくに近くに保育園や幼稚園がある公園は、にぎやかでいい。

午前中だったり、昼前だったりすると、保育士さんに連れられて、小さな子供たちがわらわらとやって来る。黄色い帽子、赤い帽子、小さなリュック、小さな靴。

みんな勝手な方向に動きそうで、先生たちはそのたびに名前を呼んでいる。見ているこちらは休憩中なのに、なんとなく現場で歩行者を見ている時と同じような気持ちにもなる。危ないところへ行かないかな、転ばないかな、と少しだけ目が行く。

不思議なもので、そんな子供たちの中には、こちらを見て挨拶してくる子がいる。

「こんにちはー!」

あんなにまっすぐな声で言われると、こちらもつい顔がほころぶ。

こっちはくたびれた警備員で、ベンチに座って足を休めているだけなのに、子供にとっては制服姿が珍しいのかもしれない。だからこちらも、少し背筋を伸ばして、「こんにちは」と返す。

そうすると、また別の子がつられて挨拶してくる。するとその周りの子もまた言う。公園の一角だけ、小さな挨拶の連鎖みたいになることがある。

保育士さんたちとも、ふと目が合うことがある。

そのたびに軽く会釈をする。向こうも会釈を返してくれる。

たったそれだけなのだが、現場で怒鳴られたり、急かされたり、誰にも気に留められずに立っている時間が長い仕事だけに、こういうちょっとしたやり取りは妙に心に残る。

警備員も人間だし、挨拶を返してもらえるだけで、少し救われることがある。

もちろん、ベンチで休んでいると、子供たちは元気すぎるくらい元気だ。

走る、叫ぶ、笑う、泣く、また走る。正直、うるさいなあと思うこともある。

せっかくの休憩なんだから、もう少し静かにしてくれと思わないでもない。

だが、そのうるささも、どこか明るい。あの声は、文句の声ではなく、生きてる声だ。はしゃいで、転んで、また笑っている。見ていると、少しだけこちらの気持ちもゆるんでくる。

警備員の休み時間に公園がいいのは、風があるからだけではないのかもしれない。子供たちの声や、保育士さんの気配や、何気ない挨拶があるからだろう。

黙って立つことの多い仕事の途中で、そういう小さな人のぬくもりにふれると、午後からもう少しだけ頑張るか、という気になる。

警備の仕事は、楽なことばかりではありません。けれど、こんなふうに日常の中の小さな景色に出会える仕事でもあります。
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朝早く現場に立ち、車を流し、人を通し、
雨の日も風の日も、ただ黙って持ち場を守る。
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そんな仕事です。

このブログでは、そんな警備員という仕事のリアルを中心に、
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