「弱者の戦略」底辺労働からのリアル発信

60歳から現場シニアのサバイバル日記

警備員

警備員の現場で感じる怒りと辞めたい気持ち──底辺労働のリアル

投稿日:2025年5月30日 更新日:

目次

警備員の仕事は誰にも感謝されない?

今週も警備の現場が終わった。朝から晩まで交通整理に追われ、誰からも「お疲れさま」と言われることはない。存在はまるで空気のように扱われ、むしろ空気の方がまだ重要だと感じることすらある。なぜなら、俺がいなくても現場は回ると思われているからだ。

特に今日はひどかった。作業員に「ちょっとどいて」とぞんざいに言われ、休憩中にもかかわらず立ち上がった瞬間、舌打ちされる始末。俺がいなければ、トラックの進行だってスムーズに行かないはずだ。それでも誰も感謝してくれない。寒さや暑さに耐えながら、歩行者に頭を下げ、交通の流れを管理する日々だ。

作業の責任も押し付けられる現実

終業後には「作業完了印」を記入する場面もあったが、責任者は「そこらへん書いといて」と軽く言い放っただけ。正式な手順を無視され、仕方なく自分で印を記入して現場を後にする。帰り道には虚しさがこみ上げ、これが本当に仕事なのか、それともただの時間の消費装置なのかと自問する。

誇りのない日々に積もる怒り

警備員として誰にも名前を覚えられず、感謝もされず、ただ立っているだけの毎日。無関心と軽蔑、そして安っぽいヘルメットのにおいだけが残る現場に、誇りを見つけることはできない。「食うために働く」ことにはもっと意味があるはずだと思っていた。多少の辛さがあっても、どこかに誇りがあるはずだと思っていた。しかし現実はそれとは程遠い。

辞めたい気持ちは敗北ではない

「辞めたい」と口に出すことは、これまで負けを認めるようで飲み込んできた。しかし、これは敗北ではなく、自分を守るための宣言だ。怒りがあるうちに抜け出す。自分をこんな扱いで終わらせない。怒りこそが、自分がまだ生きている証だからだ。

Pocket
Pocket

-警備員

執筆者:

関連記事

警備員という仕事の未来は?AI化で仕事が減るのか、需要はどう変わるのか?今後10年の仕事内容と生き残る方法

目次 AIがもたらす変化:警備の現場に今、何が起きているのか かつて警備業務といえば、オフィスビルや商業施設、工場、マンションなどでの巡回・監視・受付対応を中心に、「人の目による確認」と「現場判断力」 …

警備員の意外なる人生逆転の可能性!

目次 「底辺」なんて誰が決めた?――警備員の仕事には、人生を逆転させる“穴場のチャンス”が眠っている! 世間で「底辺の仕事」と揶揄されがちな警備員という職業。しかし、実はこの仕事には、想像を超える可能 …

警備員として働いてわかった「やりやすい会社」と「やりにくい会社」、その対処法

工事現場で警備員をしていると、現場ごとに雰囲気がまったく違います。しかし実際に勤務していると、「この会社はやりやすいな」と感じることもあれば、「正直、もう入りたくない」と思う会社もあります。 今回は、 …

ベンリONE企画「敗北は成功の友人」

WEB制作、デザイン、PRのプロダクションの仕事を掛け合わせた総合便利屋「ベンリONE企画」。オーナーが敗北の時代に体験した、敗北バイト、敗北恋愛、敗北就活を元に、多面的なジャンルでアドバイザー・コンサルタントも実施。

「敗北は成功の友人」を座右の銘に。新たな見知らぬ仲間への確かな人生を再起するための便利屋ならではの情報を発信中。 悩みは人生の一部です。誰しもが時折、道に迷ったり、追い詰められたりすることがあります。
しかし、その悩みをチャンスに変えることができれば、人生は驚くほどの転機を迎えることができます。
このブログでは、悩みを乗り越えるための具体的な方法や心理的なアプローチについてお伝えします。私たちは悩みを避けることはできませんが、悩みをチャンスと捉えることで成長や新たな可能性を見つけることができます。
人生の転機は、大きな変化や挫折、困難な選択を伴うことがあります。しかし、その中には人生を豊かにする機会が潜んでいます。このブログでは、悩みを乗り越え、チャンスをつかみ、人生をより充実させるための実践的なアドバイスやヒントをご紹介します。
悩みをチャンスに変えるためのメンタルトレーニングやポジティブな思考法、成功事例の共有など、さまざまなアプローチを取り上げます。また、自己成長や目標達成に向けたツールやリソースも提供します。
一緒に悩みを乗り越え、新たな人生の扉を開きましょう。悩みをチャンスに変えることで、あなたの人生は驚くべき転機を迎えることができるのです。
さあ、一歩踏み出しましょう!

PR

スポンサーリンク